二十一世紀に入り、これからは心の時代と言われるようになり久しくなります。
だれもが、人生の中で、心のよりどころとできる友人となれるような、人と人との出会いの大切さを感じておられることと思います。そして、ふとしたキッカケで見知らぬ者同士が一生の友だちとなったり、また、その逆にふとした心の行き違いで友だちと別れてしまうこともあるでしょう。
しかし、たった一人だけでは生きてゆけない私たちは、いつも心のどこかで、励まし合ったり、慰め合ったりする心のささえとなる友だちを求めています。
どんなに人間嫌いの人であっても、動物であったり物であったり何かを友だちにして生きていこうとします。共に人生を分かち合ってくれるもの、それが友だちの友という言葉の始まりではないでしょうか。
けれども、友だちも友だちによりけりで、昔から「朱に交われば赤くなる」ということばがあるように、善くも悪くも影響しあうのが友だちです。だからこそ、お互いに信頼し成長しあえるような友だちを選びたいものだと思います。
仏教では、自分が悟りを開くご縁を作ってくれる人、つまり教えを説いて仏道へと導いてくれる友人や指導者のことを「善知識」と呼びます。友だちは、お互い「善知識」でなければならないし、また、自分白身が「善知識」となれるよう、お互い日々の生活のなかで精進していきたいものだと思います。
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