曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

挨拶は心と心との繋がりの第一歩 [No,1470、10月13日〜10月19日]

三重県尾鷲市 観音寺副住職 菊田宗孝 師

 皆さん、家族や近所の人、知り合いの方々と挨拶をちゃんとしていますか?
 多分、されていないんじゃないですか?
 挨拶の挨という字は心を開くという意味で、拶はという字は迫るという意味です。また挨は押す、拶は押し返すという意味もあり、つまり挨拶をされたら、必ず返しなさいとの意味になります。
 人と人との繋がりにおいて、何が一番大切かといえば、お互いに心を開きあうことなのです。心が開き合っていなかったら、人と人との繋がりはつくっていけません。たとえば、道を歩いているとき、知り合いに会って挨拶をしたのに素知らぬ顔をされたら、どうでしょう。私だったら、寂しい気持ちになりますね。
 また、私自身、檀家の人達や知り合いと街で会ったら挨拶をすることを心がけています。私が挨拶をすると、ニコニコと微笑んで挨拶を返してくれます。
 その時、挨拶をして良かったなという気持ちになります。
 これが、心と心の繋がりの第一歩ではないでしょうか。
 おはよう、こんにちはと挨拶をされて、いやな気持になる人は少ないと思います。挨拶は心を和ませる力があります。
 どうか、家族や近所の人、知り合いに挨拶を交わして下さい。
 それが人間関係にとって大事な物ですし、また、心と心の繋がりの第一歩なのです。

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