私は去年の十二月三十日に満七十五歳になりました。つまり今、国会等で言われている後期高齢者の仲間入りをしました。後期高齢者というこの言葉の意味は人間の末期をさす言葉で、よく言われていません。言葉はともかくとして、その頃に生まれ育った私達の年頃の者は、戦中戦後の食べ物もなく着る物もない苦しい苦しい時代でした。そこで育てられた私達は、お腹がすいたといえば、もうじき御飯だから我慢せよと言われ、我慢出来ないというと堪忍袋を例にとって我慢をその袋に入れておけと言われました。着る物やおもちゃは同様に我慢せよと言われました。しかし、戦後数十年経った今、私達は、物に恵まれ幸せのように思われます。最近のテレビや新聞のニュースを見ると親子が殺し合ったり、子ども同士が殺し合うという暗いニュースが毎日の様に流されています。何故、こんな時代になっただろうと思うと残念でなりません。
ここでよく考えてみましょう。
先ほど言った我慢をする大切な力が今の若い親や、子ども達に伝えられていないのが原因と私は思っています。
今からでも遅くありません。大勢の人がいる中で、我慢する事がいかに大事な事かを、皆でよく話し合って我慢する習慣をつけましょう。どんな事があってもキレずに我慢する事が、毎日を楽しくするものと思います。
| top
| 前のお言葉
| 766
| 767
| 768
| 769
| 770
| 771
| 772
| 773
| 774
| 775
| 776
| 777
| 778
| 779
| 780
| 次のお言葉
|