曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

梅花一年生 [No,1509、7月6日〜7月12日]

愛知県知多郡美浜町 良参寺副住職 杉浦聡竜 師

 私事ながら、一昨年から梅花を勉強させて頂いております。元々うちの先代である祖父が晋山式を行った際に、うちの梅花講というものは発足していたのですが、講員さん達の高齢化と共に一旦消滅していました。それがまだ自分の生まれる前後の話で、自分は梅花の事をあまり知りませんでした。
 それから30年くらいの時を経て、また新たな檀家さんのお母さん達が、「梅花を習ってみたい」とお寺に言って来て下さったのをきっかけに、再び我が寺の梅花講が復活する事と相成りました。それに便乗する形で自分も一緒に勉強させて頂いている次第です。
 なかなか上達はせぬものの、梅花は楽しいです。まずやはり大きな声を出して、皆さんと一緒にお唱えをするのはそれだけで気持ちの良いものです。またお唱えの一つ一つの歌詞が心に染みいります。元々「法は良薬なるが故に帰依す」と言われている様に、お経や梅花の歌詞というのは唱えるだけで心を穏やかにさせてくれます。「正しい信仰に生きる、仲良いくらしをする、明るい世の中をつくる」という誓いの言葉は、詠むたびに自分の背筋をピンと伸ばしてくれます。
 元来怠け者で、なかなか新しい事を始めるのに一歩が踏み出せない自分に梅花との出会いを取り持ってくれた講員さん達には感謝の気持ちでいっぱいです。「僧は勝友なるが故に帰依す」共に良いものを護り、次の人達へ伝えて行こう、という気持ちを持ってくれている素敵な仲間達と一緒に、これからも勉強できていければいいな、と思っています。

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