永平寺名古屋別院に赴任して1年余りになります。この春、縁あって市内在住M家の葬儀を執り行いました。百ケ日が過ぎ、便せん五枚「仏縁に感謝」と題して便りがありました。一部分を紹介します。
「今年の春、昨年より闘病中であった妻が亡くなり、生まれて五十年浄土真宗で育っておりましたが、遠隔の地、私の実家の山にある墓で一人妻を先に待たせるのは忍びなく、実家菩提寺の許しを得て、妻方の菩提寺の紹介で永平寺名古屋別院にご縁をいただきました。
忌中にいただきましたお話し(森信三 一語)
(1) 親は自分の為すべき務めを真剣に
(2) つねに我が子の気持ちの察しのつく親に
後者の方が何倍もむつかしいと
一日一日を大事に勤めて下さい。との導師様の言葉、深く受けとめています。
しかし、七才・九才の子どもをどう育てるか悩みながら、先ずは親である私がしっかりしなければと思いつつ暗中模索の状態でした。有難いことに、日々の苦悩も次第に和らぎ子どもたちも少し落ちついてきました。お陰様にて百ケ日法要も無事過ごすことが出来ました。・・・
結びに、別院参禅会の皆様これからも親子三人よろしくお願いします。合掌。」と
葬儀の縁をいただいて以来、月二回の参禅会、別院行事に進んで親子で参加、この秋十一月二十日〜二十一日 別院二百年大祭行事に仏様の引合せと参加を楽しみにしてみえます。
生きているということは、縁によって生かされています。縁によって今ある我が身、その縁に目覚めて縁に生きる、縁に報いる努力を続けるところ、そこに無限の縁が生まれる。
さまざまなものの助け合いによって、おのおの、自ずから本来の「いのちの光」が輝いてくるのです。
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