最近、仏事の際の焼香の時に本尊様に、亡き故人に、手と手を合わせて合掌をし、焼香をする人の姿が少なくなって来ました。まるで合掌をすることが恥ずかしいかのごとく合掌が出来ない。合掌の姿こそが自分自身の姿、自分自身の中にいる仏様のような気がいたします。この世の中に物があふれ、お金を出せば何でも買える時代。お金がなければ強盗をし、人々に迷惑をかける時代。
仏様は罪から離れることを修め、仏様は盗みの罪を離れることを修め、仏様はみだらな行為の罪を離れることを修め、現在の家庭や職場でこの心が活かされたら別天地が開拓されるに違いありません。私の知人宅でも、起床してそれぞれ分担された作業をし、そろって合掌し、いただきますと言ってから朝食をいただき、職場や学校に分かれていく、こうした家庭の生活が実践されるならば、現在社会の様子が大いに変わって来るように思います。
すなわち一日の生活は仏様の「教え」「感謝」「合掌」から始まり、天地の恵みのお陰であるということが身にしみて分かってまいります。
どうか、皆様方にもお願いがございます。どうぞ法事の席には、子ども様にもご一緒にお参りをいただけるように協力をお願いし、次世代への仏様、そして先祖様、命の尊さを分かって頂きたいと思います。
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