曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

「形から入る」すすめ [No,1577、10月18日〜10月24日]

愛知県田原市 宝珠寺住職 佐久間清仁 老師

「形から入る」という言葉を聞いてどんな印象を受けるでしょうか。
 たとえば何かスポーツを始める時に、高級な用具を揃えたり、有名選手と同じ服装にしてみたりと、道具や外見にこだわって中身が伴わないという否定的な印象が強いように思います。しかし、本当にそうでしょうか。もちろん準備だけして三日坊主では意味がありませんが、最初に形から入るのは決して悪いことではないのです。
 私たちの宗派、曹洞宗では坐禅が重要な修行です。その坐禅をする際もまず形から入ります。足を組み、姿勢を正して身を調える、つまり坐禅の形を調えます。次に呼吸、息を調え、最後に心を調えます。
 また、我々僧侶の修行も形から入ります。食事の作法など日々の動作の決められた形を覚えることから始まります。それは正しい立ち居振る舞いをすること、それ自体に仏教の教えが現れていると考えるからです。このように「形から入る」には意味があるのです。
 最後にひとつ言葉を紹介したいと思います。永平寺の先代住職、故宮崎奕保禅師は、「学ぶということはまねをするということだ。一日まねをすれば一日のまねだが、一生まねを続ければそれは本物になる」とおっしゃいました。この言葉は形から入ることを非常に分かりやすく説いたものだと思います。これに習い、皆さんもまねをする。「形から入る」ことから始めてみてはいかがでしょうか。

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