息子が小学校に入学しました。幼稚園へ通っていた時と比べると、朝起きる時間は、二時間も早くなり、軽かった小さな手提げは、大きなランドセルに代わりました。
重いランドセルを背負いながらの、集団登校のすがたを見ながら、「どの子もみんな、よくがんばってるなあ」と感心させられます。
学校から帰ってくると、外でサッカーや野球に夢中になっています。体はへとへとのはずなのに、夜眠るまで、ずっと活動は続きます。
あるとき友達と一緒に部屋いっぱいに遊び道具をひろげて、遊んでいるときがありました。夕方、友達が帰る時間になって、かたづけが始まりましたが、遊び道具を少し部屋のすみに寄せたぐらいで、「はい、かたづけ終わり」といって、散らかった部屋を後に、はやばやと退散してしまいました。
こんないい加減なかたづけではいけないと、「しっかりと、かたづけをしなさい。使ったものは、その時そのとき、かたづける」と叱った時です。「お父さんだって、いつもかたづけ、してないじゃないか」と、どきっとする言葉が返ってきました。確かにその通り、子どもに言ったことを、自分が出来ていないのは事実。そして、その時の話し方は、わたしが怒ったときにそっくりでした。
子どもたちは、「ことばで言って聞かせたことよりも、大人の言葉遣いや行動を真似するんだなあ」と、反省させられます。
「他人に教えるとおりに、自分でも行え。自分をよくととのえた人こそ、他人をととのえるであろう。自己は実に制し難い。」お釈迦様のお言葉です。
「他人に教えるとおりに、自分でも行え。自分をよくととのえた人こそ、他人をととのえるであろう。自己は実に制し難い。」
言っていることと、行いが一致しなければ、ひとに教えることは出来ないようです。
自分自身の行いを何度も点検し、正しい言葉と正しい行いが一致するように、努力していきましょう。
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