政清ければ人和す―政治が清廉潔白であれば人民は平和に暮らせると言う意味合いであります。
中国、三国時代の蜀の丞相、諸葛孔明が残した言葉です。政治、人事、運営にやましいことがなく、正しい志が行き渡っていくと、お互いが協調し合い仲良くなり、国は平和になっていく、と孔明は説いています。
孔明が一貫して追い求めた「心身を労して国事に尽力する満身する」王道であり、政治不信が続く日本にこそ、今、必要な理念であると思います。
政治家には信頼できる人になっていただきたい。「何でこんなことになるのか」事件が新聞に出ますと、政治家に対して不信感を抱いてしまいます。将来の日本を託す若者たちは選挙に無関心、当然、投票率も低下しています。
仏典で「和合がひとつの団体の生命である」とお釈迦様は述べていらっしゃいます。この世には三つの団体がある。
一つめは、権力や財力が備わった指導者のもとに集まる団体。
二つめは、都合よく自分たちが争わないでいる間だけ続いている団体。
三つめは、志を中心として和合を生命とする団体
和合を軸として志が正しければ平和団体となり、みんなの心も和んで協調し合うということでしょう。お釈迦様も政治について見識のあるお言葉をお残しになっております。
洋の東西を問わず、今も昔も政治に対する理念は変わっていないと思います。指導者が自分自身を磨いて、清廉かつ公平な政治を一生懸命貫いてくださるならば、私たちも協力、共栄しあい、平和な社会を一緒に築くことができるのではないでしょうか。
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