曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

和顔愛語の気持ち [No,1618、8月1日〜8月7日]

愛知県豊橋市 祥雲寺徒弟 篠原章浩 師

皆さん、毎日挨拶をされていますか?たかが挨拶。されど挨拶。挨拶は、人間関係の基本です。意識せずに挨拶をされている人もいるでしょう。では、笑顔で挨拶はされていますか?誰でも笑顔で話しかけば、自然と相手も笑顔を返してくれるものです。例えば、私がお寺の境内の掃除をしている時に、お参りに来られたお檀家さんが『いつも綺麗にしてくれて有難う』とか『ご苦労様です』と笑顔で言葉をかけてくださいます。私などは単純なもので、それだけで、よしがんばって綺麗にしよう、と掃除に励むことが出来ます。誉められたくて掃除を行っているわけではないのですが、労りの言葉をかけられて、嬉しくないことはありません。こちらも自然と穏やかな気持ちで過ごすことが出来ます。
 さて、仏教には『和顔愛語』と言う言葉があります。簡単に言えば、『穏やかな表情でやさしく相手に語りかける』と言うことです。それはつまり、他者への思いやりの気持ちです。人は誰しも、優しい言葉をかけられれば、穏やかな気持ちになっていきます。それを口にした自分も穏やかな気持ちでいられます。向かい合う相手とは自らの内面を写す鏡のようなものです。ですから、出来る範囲内からでも、相手のことを想える心を持って過ごせれば、豊かな気持ちを育くむことに繋がるのです。
 しかし、私たちは毎日穏やかな気持ちで過ごしているわけではありません。私自身も、つい不用意な言動で相手を不愉快な気持ちにさせてしまうことがあります。また逆に、不愉快な言動を受けることもあります。そんな時こそ『和顔愛語』の心です。笑顔で接して、優しい言葉をかけましょう。それは、自分の為でもあり、相手の為でもあるのです。疲れた時こそ誰かに優しくしてみましょう。それだけで私たちの心の中は穏やかなものになっていくものだと思います。

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