曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

自分の身体を大切に [No,1599、3月21日〜3月27日]

愛知県碧南市 宝珠寺住職 仲本コ彦 老師

普段は何気なく使っている自分自身の身体ですが、怪我や病気などで改めて健康の大切さを実感することがあります。
 身体は自分の思い通りに動いてくれる当り前の存在ですが、少し考えてみますと何とも複雑で高性能な有難いものだと思えるのです。
歩く、動く、考えるなど日常に必要なことは勿論ですが、有名なアスリートのように芸術的な動きも正しい練習を行うことで可能な物なのです。
 このような可能性に満ちた身体は当り前のことですが、ご両親から頂きました。そしてご両親にもそれぞれご両親がお見えになって、それぞれの身体を頂いていて…、無限にも繋がるご先祖様を経て今、自分自身の身体はあるのです。
この身体の中には、多くのご先祖様から集約された命が詰まっているのです。
 この身体には今まで自分自身でも気が付いていない能力を秘めています。それはご先祖様が生き残るために必要な経験と知識を身体は知っているということです。
 身体は自分一人が良ければ幸せでないということを知っています。同じ地球に住む者同士が平和に共感しあうことが幸せであるということを知っています。体の中からの小さな声ですが、耳を傾けてみましょう。未来を明るくしていくのは今あるこの身体なのです。
ですから、ご先祖様から頂いたこの身体に目を向けて、常々感謝を忘れないように大切に扱うことで明日を希望に満ちたものにしていきましょう。

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