『引き止めて止まらぬものは、月と日と流れる水と人の命よ』と示されています。早いですね、つい先日ご葬儀を終えられた、お婆さんの今日は「四十九日」です。
私達も風邪を引いたり、おなかをこわしたりしたけれどお婆さんと同じ月日を過ごさせて頂き、今日お参りをされる立場ではなく、お参りをさせて頂けると言うことは、取りも直さず「生きている」と言うことです。
法句経に『人の生をうるは難く、やがて死すべき命、今あるは有難し』と示されて居ります。
一本のローソクを例に上げますと、私達はオギャーと生まれ、生命の炎を頂くと一日一日炎のついたローソクは減って行き、やがて燃え尽きます。
「生命の生かし方、生命の炎の使い方」をお考え頂く様ご葬儀の際「残された私達は故人から何を学び、それぞれのお立場で何を成すべきか」と問い掛けさせて頂きました。
『浜までは海女も蓑着る時雨かな』
海女・海の女と書きますが、仕事場である海に入ると体が濡れます、その海女さん達は雨が降っていると仕事場である海に行くまでは体をいたわり蓑を着ていく。
親様から頂いたこの体を大切に、あなたの命は終わりですよと言われるまで、道理を見極めること、健康で生かされ生きていることへの『感謝』の日送りであって頂きたいとお勧め致します。
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