三月六日の日曜日に、コンテンポラリーダンスの発表会が開かれました。この日のために、子どもたち大人たち、あわせて二十名ほどが、お寺や地域の公共施設を使って少しずつ練習してきました。
午後からの開演ですが、関係者は午前中から集まって、会場の準備やリハーサルにと、二階にある会場ホールと一階の控え室を、行ったり来たりしていました。大人たちの緊張をよそに、子どもたちは元気にはしゃいでいて、はしゃぎすぎてしかられたりしていました。でも、その子どもたちもお客さんが会場にたくさん入り始めると、少しずつ、どきどきしてきたようで、真剣な顔になっていました。
たくさんの作品が発表され、そのたびに会場から大きな拍手をいただき、無事発表会は終わりました。会場にいたお客さんが帰ると、出演者・関係者みんな、とてもすがすがしい顔をしていました。
かたづけが終わり、静かになったホールにみんなが集まり、ひと組の出演者親子に記念品が渡されました。この三月に引っ越すので、仲間と離ればなれになる親子です。ずっと練習をしてきた仲間との別れです。それぞれ一緒に練習してきた仲間から記念品を渡されました。お母さんは大人たちから、お兄ちゃんと妹は同級生から、それぞれが感謝といたわりのことばをかけあっていました。涙を流す仲間、涙をこらえている仲間たちが、相手を心から思いやった、愛情のこもった、とてもやさしいことばをかけあっていました。
「最上のことばを語れ。正しい理を語れ、好ましいことばを語れ。」お釈迦様の教えです。
子どもでも大人でも相手のことを心から慈しみ思いやるとき、自然と愛情のこもったことばが発せられるようです。どのような時でも、自らの心も、相手の心をも暖かくする、最上のことばを使いましょう。
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