昨年、私の師匠である父が遷化いたしました。2年前から病気を患っていましたので何となくはこの様な日が訪れることを感じていました。
そして、大きな支えを失くした事に気がつきました。今後私は住職として お寺を守っていけるのだろうかと、様々な不安がよぎりました。
しかし、お檀家の方々、近隣の御寺院さま、親戚、友人、家族の方々の支えで何とか日々無事に送る事ができています。
師匠が亡くなってあらためて私は多くの方々に支えて頂き、今更ながら生かされている事への感謝を教えて頂きました。師匠は「日々感謝を忘れてはいけない」とよく言っていた事を思い出します。そして私にこの事を最後に身を持って教えてくださったんだと・・・
何事も言葉だけの理解は半分、残りは実際経験しないと中々伝わることはできません。この度お世話になった方々や師匠のためにもここで得た経験を活かし、また次の世代にも伝えていければ供養になり、師匠の教えも活かされていくことにつながっていくと思います。
今の時代だからこそ、人との関わりがどんだけ困っている人を助け、希望を見出せるかと。しかし、現実は人との関わりが希薄になっている中ですが、感謝し手を合わせることがこんなにも救われる事を今一度感じていただければ幸いです。
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