曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

和合 [1646 H24年2月13日〜2月19日]

三重県伊賀市 長徳寺住職 武内亮道 老師

和合という言葉があります。平和の「和」に合わさると書きます。
「和」には、和らぐ、なごむ などの意味があり、「合」には、文字通り あう、あわせるということですから、「仲良く混ざり合う」という語になりましょうか。
我をはっていてかたくなにお付き合いを拒否することは、あまり良いことではないでしょう。 又、個々の人間がバラバラに勝手なことをしていては、生きてゆくことも困難になるでしょう。
近年、家族という結びつきが分解している世の中になってきました。個々で生活していると自分の思い通りに過ごせるでしょう。しかし、何か物足りなく、寂しくなります。
また、独居老人の方々に対する介護制度も整って参りましたが、家族の手助けには、とうていかないません。
しかしながら、それぞれの家庭には様々な事情があるでしょうが、夫婦とか親子という和合の場がやはり必要だと思います。
仏教において、三つの宝、「三宝」「仏」・「法」・「僧」を常に大切にしています。
「仏」すなわちお釈迦様を初めとする仏様、またご先祖様。
お仏壇の中心にはお釈迦様がおられます。その姿は、光輝く明るい存在であります。
「法」は法律、法則、憲法、学校でいうなら校則であり、正しいということ。
「僧」ですが、「和合僧」と訳します。仏様・ご先祖様を敬い、正しい法によって絆が結ばれ、お互いやすらぎを求め、親しみ合い、修養を重ねている私達のことです。
互いに励まし、いたわりている仲間のことです。
明るく・正しく・仲良く 言葉に云えば簡単ですが、実践となればわかってはいるけどなかなか出来ないことであります。
その、明るく・正しく・仲良くを常に真剣に実践する言葉が、
南無帰依仏・南無帰依法・南無帰依僧です。
あなたも南無帰依仏・南無帰依法・南無帰依僧とお唱えし実践していきましょう。

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