「こんにちは、毎日お暑うございます」
「こんにちは、お暑うございます。お元気でしたか?」
「お陰様で、どうにかやっております。おたくは?」
などという会話はよくあることです。
誰にでも見境なく挨拶しなければいけない、ということで、見知らぬ人にまで挨拶をし、時々怪訝な顔をされることもありますね。こちらが挨拶しても挨拶を返してくれないこともあります。しかし、決して不満に思ってはいけませんよ。また入院している方の見舞いに、「お元気ですか?」は、いただけません。相手の事を考えないといけませんよね。相手があって初めて挨拶できるのですからね。
また、先ほどの挨拶を思いだしてください。相手の事ばかりでなく、「暑い、寒い」と、周りの自然のことに触れていますし、「お陰様」の「陰」と目に見えない神霊や亡くなった人まで登場しています。たった二人の会話でも周りの色々なものが関わっているのです。
挨拶一つとっても私たちは、「相手もきっと挨拶してくれる」と思っていますし、「私が期待している通りの返事をしてくれる」と思っています。自分の思い通りに運ぶものと決め付けています。しかし、相手、自然、環境、目に見えない「お陰」まで関わっているのですから思い通りにはなりません。思い通りになるはずがありません。全て自分の思い通りにはならないこともあるのだと、心に思っておくことも大事ですね。
いい挨拶ができるといいですね。
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