曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

36500日 [1681 H24年10月15日〜10月21日]

静岡県島田市 常楽寺住職 高綱耕玄 老師

皆さんは、自分の寿命はどれくらいか考えたことありますか。

私は近頃よく考えることが多くなりました。それは、同級生の死がきっかけでした。幼い子どもを残しこの世を去っていってしまいました。そんな同級生が亡くなってから毎日、自分自身やり残したことがないかどうか確認するようになりました。修証義(しゅしょうぎ)というお経があります。その中に、人間100年生きても後悔する人はたくさんいる。しかし、100年生きていなくても一日一日を無駄なく過ごせば後悔することはないと書かれております。
 
100年は36500日です。お金に換算すると36500円ってとても少なく感じ、一日一日の大切さが身にしみて分かります。皆さんも身にしみると同時に、淋しい気持ちになりますよね。

この淋しさこそ、お釈迦さまが悩んだ事なのです。改善策は、受け入れることです。全てを受け入れる為には日々の生活、また、一瞬一瞬にどれだけ懸命に過ごし、すべてに感謝できなければならないのです。とても簡単なことではありません。まずは、寝る前に一日の反省をしてみてはいかがでしょう。反省は、自分を省みることです。是非、皆さんも一日の反省をしてみてください。

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