曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

坐禅会に参加してみませんか [1685 H24年11月12日〜11月18日]

愛知県知多市 慈眼院副住職 伊藤孝祥 師

みなさんは坐禅会に参加されたことはあるでしょうか?
宗門の修行と言えば坐禅を思い浮かべる方も多いと思います。宗門では「行住坐臥(つまり生活のすべて)が修行である」としており、坐禅が修行のすべてではありませんが、坐禅は修行の根本であり、根本の宗旨であります。

道元禅師は坐禅について「悟りや意義を求めるためでなく無条件に坐禅に打ち込む姿こそそのまま仏である。坐禅すること、それ自体が悟りである。」と説かれています。それを一言で表した言葉が「只管打坐」(只ひたすら坐禅に打ち込む)なのです。
坐禅は悟りを得るために行うのでも、何か特別な力を得るために行うのでもありません。普段私たちが活動しているとき、私たちの心も絶えず動き続けています。その動き続けている心をひと休みさせて、心静かに自分の心と向きあう修行、それが坐禅なのではないかと私は思います。

坐禅は決して難しいものでも、苦しいものでもありません。足を組むことができない方も椅子に座って坐禅することができます。坐禅は決して難しいものではありませんが、坐禅をする時は、正しい姿勢、正しい息づかい、正しい心の持ち方で行わなければいけません。姿勢を調える「調身」、息を調える「調息」、心を調える「調心」、この三つが重要なのです。
坐禅会ではこの「調身」、「調息」、「調心」の仕方を坐禅指導をうけることで体験していただけます。「坐禅指導」と言うと何か怖いと感じるかもしれませんが参禅者全員で正しく坐れているか確認するもので決して怖くはないので安心して参加してください。
坐禅会は様々なところで開かれています。みなさん一度、坐禅会に参加して坐禅を体験してみてください。

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