曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

光陰矢の如し [1695 H25年1月21日〜1月27日]

静岡県伊豆の国市 慈光院徒弟 松永真隆 師

新年明けましておめでとうございます。

皆さんは昨年はどのような一年だったでしょうか?
私自身、どのような一年だったか振り返ってみますと、
楽しかった事や辛かった事、失敗しあの時こうしておけばよかったと後悔した事など様々な事があった一年でした。
良い思い出、悪い思い出、思い出は多々ありますが、もう一年経ったのかという気が致します。

この心境にぴったりの言葉が修証義の一節にあります”光陰は矢よりも速やかなり”という言葉になります。
この言葉は”月日が経つのは放たれた矢よりも速い”という意味です。
何気なく毎日を過ごしていると、そう思う事はあまりありませんが一年、二年、はたまた十年という括りでみてみると、
そう感じる方は多いのではないでしょうか。

日本人の平均寿命は男性は約八十歳、女性は約八十五歳といわれています。
もちろんこの年齢より長く生きられる方もいれば短い方もいます。
ふと自分の人生が終わろうとする時、振り返ってみたとしたらどう思うでしょうか?
やはり、色々あったけどアッという間の人生だったなと思うのではないでしょうか?

人生というものは一日一日の積み重ねです。また過ぎてしまった時間はどんな事をしてもやり直す事はできません。
毎日を有意義に過ごし後悔の無いようにするというのは、大変難しい事だと思います。
ですが、いつ終わるとも知れない人生ですので、終わりを迎える時に何かひとつでも誇れるものがあるようにまた、
できる限り後悔の少ないように一日一日を大切に過ごしていただければと思います。

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