曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

年忌法事 [1718 H25年7月8日〜7月14日]

三重県 長徳寺住職 宮本厚志 老師

貴方が法事を行うと時に思い浮かべるのは、法事とは故人やご先祖様のご供養をする事と考えているのではと思います。しかし法事をよく考えてみますと、私は故人やご先祖様に感謝する事も年忌法事ではないかと思います。
私達は両親、ご先祖様がいたからこそ現在この世に「生」を受け生きています、生かされています。法事を行う事は今生きている事、生かされている事を両親やご先祖様に報告し感謝し、今があるのは両親、ご先祖様のお陰である事を感謝し、今ある自分を見守っていただく事を祈願する事も年忌法事ではないかと私は思います。
両親、ご先祖様に対してありがとうございます。今私は元気にしています。今後も見守って下さい。と念じながら、お香を薫じ立ち上る煙に感謝の気持ちを乗せて頂いて、お釈迦様のもとで修行をなさっているご先祖様に届けてください。
今後、皆さんが年忌法事をなさる時にこのお話を御列席の皆さんとお話をしていただければ幸いです。私達は決して一人では生きていく事はできません。自分を取り巻く家族や多くの人たちに助けられて生きているのです。自分の家族や、自分を取り巻く多くの人々に感謝し生きていきたいものです。

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