皆さん会話をしていますか?最近ではコミュニケーションが取れない若者が増えてきていると聞きますし、物が豊かになって便利になり、メールやラインといった通信で、伝えたい事や感情まで絵文字などで済ましてしまう方もいるのではないでしょうか?
会話は体温であると聞いた事があります。
挨拶を考えてみましょう。朝起きておはよう、いってきます、ただいま、おやすみなさい。このような毎日の挨拶はあたりまえです。私たちは更に相手の目を見て挨拶しなさいと教わってまいりました。目を見て挨拶する事で「あ、今日は何かよい事でもあったのかな」「機嫌が悪いのかな」と相手の微妙な呼吸を感じる事ができます。
日常の会話も同じです。相手との会話の中で「あ、この人はこんな時にこんなうれしい顔をするんだ」「この人がこんなことを言うときは落ち込んでいる時だ」と直接会って話をする事で相手の体温が測れるのだと思います。
メールを会話だと勘違いしている人がいるように感じます。相手の目を見て自分の事を言うのと、思った事をメールで書いて送りつけるのとでは、発信する方の都合が違います。自分の都合の悪い事、謝らなければならない事はメールなら簡単に書いて送りつける事はできますが、相手に直接会って謝らなければならないとき、どれだけ勇気が必要か。私たちはメールなどで済ましてしまう事で姑息になっているのかもしれません。
「ごめんなさい」とメールで送る。それで許されたような気持ちになってしまいがちですが、本当は相手の目を見て「ごめんなさい」というのが体温の測り方ではないでしょうか。その時の「ごめんなさい」が、どれほどのごめんなさいかは文字ではなかなかわからないのです。相手の顔を見て話をするのとしないのとでは体温が全然違います。
話をしない事に慣れてしまうと、自分の体温も分からなくなってしまいます。熱を出して倒れてしまう前に、家族、友達、身近なところから、会話をすることを今一度はじめてみましょう。
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