曹洞宗 東海管区 教化センター(禅センター)

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たのしみ法話
たのしみ法話

カフンショウ [1769 H26年6月30日〜7月6日]

愛知県 玉林寺 副住職 大島祥聖 師 

「ハックション」
今、私がこの法話を録音しているのが、春先なので、花粉症のかたには、一年でいちばん過しにくい季節かもしれません。私も三年
前から、ひどく花粉症に悩ませられるようになりました。三月に入りますと、目のかゆみ、鼻水がどこからともなくやってきます。ここ数年で、花粉症を発症されるかたが増えていると聞きます。原因は環境や食べ物、様々
な説があるそうですが、昔はこの病を聞かなかったことを思うと、現代の人間が生み出した厄介な病気かもしれません。
 この花粉症になると、目のかゆみ、鼻水がとまらなくなり、それにともないくしゃみが頻繁にでたりします。ひどくなると頭がボーっとしてなにもかもやる気がなくなってしまう症状がでることもあります。ですので三月から花粉が飛ばなくなる五月上旬までは、自分自身も毎日なんだかイライラして生活しているように思えます。
 ちょっとしたことでも怒りぽくなったり、怒鳴ってしまったり、それによりまわりの人たちを不快にさせているかもしれません。
 なんでこんなことで怒ったり、怒鳴ってしまったんだろうと心の中では反省するのですが、なかなか自分をコントロールできない日々が続きます。そんな己が弱っている時、改めて見えるものもあります。健全な時には気付かなかったまわりの人たちからのサポートやあたたかさを感じることがあります。そして人は、まわりから支えられて生きているんだなぁと気付かせてもらいます。
 この法話が流れるのは七月らしいので、花粉症のつらさを忘れ、サポートしてくれた人たちのありがたさも忘れて暮らしている頃かもしれません。体調の良い時も、悪い時もそのありがたさを忘れないように、身をもって普段の生活を送っていきたいものですね。

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