これまでに、阪神淡路大震災、新潟中越地震、スマトラ沖大津波のスリランカの現場にも立ったことのある私ですが、三年前の東日本大震災は、それまでのものと比べられないほど違っていました。被災地を初めて目の当たりにしたとき、あまりの烈しさに言葉を失ってしまいました。日本中の人々がみんなで力を結集して立ち向かわなければ、とても乗り越えられるものではないと思いました。
阪神淡路大震災の時は、炊き出しを中心に現地で活動しました。新潟中越地震では、地元のうどん屋さんに千人分の手打ちうどんの提供をいただき被災した方々に喜んでいただきました。スマトラ沖大津波でのスリランカでは、五千人のご遺体の埋葬に立ち会いご供養させていただきました。東日本大震災では、ご遺体の安置所でご供養させていただきました。
いろいろな被災地でボランティア活動をさせていただくと、多くの被災者から感謝のお言葉を頂戴します。その言葉で疲れどころか、エネルギーをいただき、そして自分は良い人、仏様にちょっと近づけたかなと思ってしまいます。
お彼岸は六波羅蜜という六つの修行を行う一週間です。仏様、菩薩さまに近づく修行です。
一日目は布施 他の人に恵み施すこと。
二日目は持戒 道徳的規則を守ること。
三日目は忍辱 耐え忍ぶこと。
四日目は中日 おはぎをご先祖さまと共に。
五日目は精進 努力すること。
六日目は禅定 集中すること。
七日目は智慧 お釈迦様の智慧をいただくこと。
お彼岸の一週間。一週間の修行で、一週間の菩薩さまです。お彼岸の一週間。ほんのちょっとだけ仏様、菩薩さまに近づきましょう。
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