「自分からお願いしておいて、約束を破るなんて言語道断だ」一度は耳にしたことがあると思いますが、実は言語道断とは仏教語であります。
言語道断とは奥深い仏の教えをとうてい言葉で伝えるのは難しく、言葉が途切れてしまう事を云います。
みなさんは、人と会ったとき挨拶の中で「おはようございます。今日はいい天気ですね」とか、今日は雨ですねとか言われることがあると思います。
立場や地域によっては雨がいい天気という事もあるわけです。このように言葉には色々な捉え方がありますね。
それでは人を愛するということはどうでしょうか。人によって表現の違いがあったとしても、親が子を思う気持ちに違いはないことでしょう。
私たちの身近にあるお経は仏の教えの言葉であり、人に対しての慈愛の気持ちが綴られております。つまり相手の立場に立って考えていく慈悲の心があれば、お釈迦さまの説かれた教えは言語道断ではなく、我が子を愛する心のように理解が出来ることでしょう。
そこで1つ皆さまにお願いがあります。人は生まれながらに慈悲の心を持っていると云われます。
ただ、その慈悲心には訓練が必要なのです。訓練とは困っている人があれば声をかけて相手の立場になってお話を聞き、必要であれば手を差しのべてあげる事も時には必要であります。
ですから私たちの日頃のやりとりの中に相手の立場になって考える慈悲の心を吹き込んでいただき、育んで参りましょう。
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