6月のある日の事
私が務めています本堂から庭を見回しますと緑々としたもみじがやさしい風になびき、さるすべりはゆらゆらと踊っています。まきの木はいつも変わらず寡黙な感じを出しており、松の葉はツンツンと成長まっただ中です。
遠くにみえる桜の木は元気いっぱいの葉をつけて力を蓄えているようにも見えます。
思い返してみますと、朝昼は鳥がさえずり夜はカエルの大合唱、気付けば何とも幸せな時間です。
「春は花 夏ほととぎす 秋は月 ふゆ雪さえて涼しかりけり」
道元禅師様の読まれた有名な歌です。
日本の四季はそれぞれに美しくあるがままの姿が真実であり、素晴らしいということを歌っています。
常にこの心の持ちようがあれば良いのですが、コレがなかなか難しい。
こうして気付く事が出来ましたのは、この法話のお話をいただきまして原稿をスラスラと書いている途中、だと良いのかもしれませが中々思うようには行きません。
現状は少し頭が煮詰まったひとときの休憩中の事でございます。
法話をお聞きの皆様方にも何気ない日常の中の素晴らしい物事に気付いて頂けたらと思います。
最後にこの法話を通した皆様方に良縁が繋がりますように。
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