インターネットの普及、技術が大きく進歩し私たちの世の中は大きく変わりました。人と顔を合わせなくても会話ができるようになりました。外に出なくても、パソコン一台あれば何でも手に入ります。子供達も昔に比べ外で遊ぶことが減りました。インターネットやゲームの世界で一人でも遊ぶことができてしまうからです。このように人と人との繋がりが年々薄くなってきていると思います。
永平寺をお開きになれました道元禅師様は、「どんな人に対しても慈しみの気持ちを持ちましょう。そして分け隔てなく思いやりのある言葉、愛語をかけてあげましょう。決して荒々しい言葉は使ってはいけません。」とおっしゃっています。
これは約800年前のお言葉ですが、人と人との繋がりが薄くなってきた現代の社会でも、とても大切なことなのです。例えば、道ですれ違う人に笑顔で、「おはようございます」と。また、傷ついた人がいれば「大丈夫ですか」と。このように何気ない日常の中に愛語の実践は溢れています。
他人に対して先ず慈しみの心を持ち、そして愛のある言葉をかけるのです。難しいことではありません。たったこれだけの言葉でもかけられた側からするととても嬉しいものです。
あなたのその気持ちがあなたの周りを明るくします。そして、街中で行えば街が明るくなりやがて世界が優しさで溢れるでしょう。それでは今からでも実践されてみてはいかがでしょうか。
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