我々曹洞宗の僧侶は修行いたします。お釈迦様も、道元禅師様も瑩山禅師様も皆様御修行いたされておりました。何年も厳しい修行の後、佛とは命とは、この世の真理を悟られたのです。では、お悟りになった後は、お釈迦様や禅師様方は修行をやめてしまったのでしょうか。皆様修行はやめてないのです。お悟りになった後も引き続き厳しい御修行に励まれたのです。悟りとは何か、昔から色々な表現がなされておりますが、厳しい修行生活を通して自分自身から目を背けず自分自身と向き合い、色々なご縁で自分が生かされている事に気付き、修行に励む自分自身に本当に納得した時こそが悟る瞬間なのかもしれません。お釈迦様や道元禅師様瑩山禅師様がお悟りになった後もさらに修行に励まれたのは、もしかしたら修行に励む自分自身のことが大好きだったのかもしれません。自分のことを大好きなれば、他人が傷つくことに心を痛め、他人の喜びをうれしいと感じられるのではないでしょうか。自分を大好きになる、厳しい修行をしなければできない事でしょうか。そんなことはないと思います。そのヒントはお寺にあります。お悟りの姿でありますお寺のご本尊様にお参りをする。お寺のご住職からも色々ヒントになるお話が聞けるかもしれません。是非お寺にお参りをして、自分のことを大好きになる方法を探してみるのもいかがでしょうか。皆様、是非お寺にお参り下さい。
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