お盆が終わったこの時期になると思い出すことがあります。
何年か前のことです。家族と山梨県の勝沼へ巨峰狩りに行ったときです。生まれて初めてとあってドキドキしながら、大きなの沢山取って来ようとみんなで話をしながら向かいました。農園の受付に着き、係りのおじさんが車で巨峰の棚に連れて行ってくれました。車の中で係りの方は「この棚の中で一番大きなの一人3房籠に入れて戻ってきてくれればいいよ」と簡単な説明を聞き車からおりました。
車をおりると、巨峰の棚は、以外に大きく四方をネットで覆われていました。縦は50m横30mぐらいでしょうか。おじさんも「大きなのとってきてな」とまた一言。私たち家族は、「これ大きいね、いや奥にはもっと大きなのあるよ」なんて言いながら奥へ奥へ進み気がつくと一番奥のネットまできておりました。籠には一つも巨峰は入っておりません。はっと気がつきました。自分たちなんて欲深いだろうってみんなで笑いました。
そして、試しに奥の方で大きな巨峰を6房とおじさんが待っている入口の辺りで6房をとりました。どれもこれも入口のあたりの巨峰が大きく。また笑いました。
係りのおじさんに帰りの車で聞きました。来るお客さんで一番奥まで行く方はどのくらいいますか?と聞くとほどんどのお客さんは奥まで行くね。と言われました。
人間は、もっともっとが強く欲深い。もしかしたら、一番大切なものも巨峰のように一番近くにあることに気がついていないのかもしれない。今度は一番手前で巨峰は取ろうっと。
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