私たち一人一人のこの命は、この地球に生命が誕生して何万年の期間、一つたりとも途切れることなく連綿として受け継がれてきて今のこの自分があるのです。同時に先祖の願いや先人の努力がやはり連綿と積み重ねられてきたから今こうしていかされているのです。同時にそこで生まれた文化や伝統が引き継がれてきたのです。引き継いだのだから次の世代に正しくそれを伝え、さらに良いものを残していく義務が私達にあるのではないでしょうか。
生きているということは、同じ時代の数え切れない人々の繋がり、身近な人ばかりでなく、生活する上で様々な恩恵やサービスを提供してくれている人々。この世に存在する山川草木、生物など自然との共生があったからなのです。自分の生命は、先祖代々続いた生命をいただき、無限の支えの中、一瞬一瞬を生かされているということに気づかなければと思います。科学技術の進歩、物質的な豊かさ、快適や便利さだけを求める社会生活が私たちの心を豊かにするのでしょうか。一人ひとりの尊いいのち、共に生きる世の中だからこそ、現実と向き合い、互いに支え合い実践していく中で教え、伝え合うという生活が今、必要なのではないでしょうか。
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