本年の曹洞宗管長江川辰三老師の『お言葉』の中に私たちの心は絶えることのない、凄惨な事件や事故、災害に涙し他者との関わりに思い悩むような苦悩に満ちた社会に生きております。こうした世の中にあって道元禅師様はいかにして心安らかに生きるかをお示し下さっています。そのひとつの実践として、掌の合わせ、身心を調えることの大切さ」を挙げておられます。
道元禅師様は
『身の威儀を改むれば心も随って転ずるなり』とお示しになっておられます。
日々の生活の中に「坐禅のこころ」を行じて頂きます様お勧め致します。
「坐禅のこころ」足を組みお坐りを頂くことも大事ですが、日々の生活の中で『調身』身(姿勢)を整えること、次に『調息』息・呼吸を整える、息をお腹の底までゆっくり吸ってゆっくりっとはき呼吸を調える。そうして「その時、その場所に於て、そのものに成り切る」と心に念じて頂く『調心』心も調う。
私たちは命の繋がり、人との繋がりの中に生き生かされている自分がいることにお気付き頂けると『心安らかに生きる道筋も見えてくるのではないでしょうか。』
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