今日は仏さまの戒についてお話したいと思います。
「欲深き 人の心と降る雪は 積もるにつれて道を失う」
この歌は「幕末の三舟」として勝海舟らと並び称された高橋泥舟の歌といわれています
「雪が積もると道を見失ってしまうように、欲も積もれば人としての道理を忘れてしまう」
という意味になりましょうか。
雪は条件が整えば自然と降ってきます。同じように私たちの心にも条件が揃えば自然と欲も積もってまいります。
私たちは、生まれながらにして仏さまの種を持っています。けれど、欲に埋もれてしまえばその種を育てるどころか見つけることさえできません。
仏さまの戒は、欲に囚われないように、そして仏さまの種が育てられる生活ができるように助けてくれるものです。
そして、「戒を守ろうと努力をします」と仏さまと約束する儀式を「受戒」と申します。
曹洞宗において、お約束する戒の数は全部で16。
ですが、この約束を守るのは大変です。多少はできても“いつでも”となると、とても難しいことです。
それでも私はいいと思います。守れない自分、どうして守れないのか、どうやったら守れるのか、自分の心の働きを見つめてみる。そしてまた試してみる・・・。
仏さまの戒、仏さまの教えとは、自分でじぶんをみつめることが出来る心の羅針盤のようなものだと思っています。
どんなに遠回りでも、どんな凸凹な道になってもわたしはそれを「仏さまと生きる」と思い、今を生きております。
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